この試験機は車いすの傾斜に対する前後・左右の安定性を試験するものである。水平から徐々に傾斜を増していき、いずれかの車輪が浮いた時点の角度を求める。
概略仕様
試験面寸法 | 1.5m×1.5m |
傾斜角度 | 0~30° |
試験例1:手動車いすの静的安定性試験(JIS T9201 10.1.2)
車椅子にダミーを載せ、傾斜角を10度にし、車椅子の山側車輪が傾斜台との接地面から離れるかどうかを調べます。この試験は、傾斜台に対して車椅子を上向き・下向き及び左右横向きに置いて行います。
なお、車椅子のキャスタはトレーリングポジション(進行方向)とし、車椅子のキャスターをガイドを当て、斜面を転がり落ちない状態を維持します。
静的安定性試験は、電動車椅子やハンドル形電動車椅子、座位保持装置などの福祉用具でも行っています。
実生活の中で外出した際に、角度がゼロ度の平面になっている場所は少ないですので、安定性の確認は重要な試験となっております。