1,書籍
第一部:福祉用具メンテナンスの安全に対する「リスクマネジメント」
・病院で患者に貸し出している福祉用具の破損による事故について、「病院の責務不履行」であることを理由に、賠償命令という判例がでました。供給することについての責務を履行するためには、何をしておかなければならなかったのでしょうか。貸し出す福祉用具の安全を担保するためには、根拠に基づいたマネジメントシステムが必要です。
・2022年3月に公示された「貸出福祉用具のメンテナンス工程の管理に関する一般要求事項:JIS Y2001」は、レンタルをする福祉用具に必要なメンテナンスをシステム的に行うことで、メンテナンスの不備による事故や、使用上の不具合を起こさないために必要な国家指針として策定されました。
・JIS Y2001の各要求事項について、事例を交えた具体的な説明を、当該JIS規格原案作成団体として執筆しました。
・福祉用具を貸し出している組織(病院・施設・企業)、メンテナンスを業務として行っている事業者、メンテナンスが適切に行われていることを確認すべき事業者や個人にとって、有効活用していただける一冊となっています。
第二部:福祉用具に求めるリスクマネジメント
・福祉用具は、①適合選定時(使い始める前)②使用期間中 ③見直し時(身体状況や環境の変化発生時)に、それぞれの製品特性の根拠を踏まえた安全性確保の認識と実行が重要です。
※この知識が曖昧だと、ヒヤリハットや重大事故の発生につながってしまいます。
・福祉用具を使用している際に起きる事故の原因について、最低限理解しておくべきリスクマネジメントを、「ヒヤリハット」、つまり事故に至る「プロセス」や「要因」を踏まえて、順に解説していきます。
・公的介護保険の福祉用具貸与機器を主に、「使用(利用)に関するリスクマネジメントについて」「機器に関するリスクマネジメントについて」の二つに分けて内容展開しています。
・取扱いに関する、実使用者の注意点として、また提供者の説明ポイントとして、有効活用していただける一冊となっています。
通常価格:1セット(第一部+第二部) 7,500円+消費税750円 +送料
1冊(第一部のみor第二部のみ) 4,000円+消費税400円 +送料
※送料は1~2セットまで550円(税込)、3セット以上1,100円(税込)となります。
2,自立型人体ダミー ※特許第7317276号証書:公開広報文献
製造物は使用場面を再現した工学試験が必要であり、特に福祉用具の場合は、装着・密着・運搬されるのは「人」であるという製品の特性から、「モノ」を対象としている機器以上の安全性が求められる。さらに使用するその「人」は、拘縮・変形などの特有姿勢をもつ高齢者であることから、高齢者特有の姿勢を再現した工学試験でなければ、その安全性を検証することはできないと考え、設計・開発したのが当ダミーである。
Ⅰ, 関節部位(全32カ所)の可動・固定/円背姿勢を含む高齢者特有姿勢を再現可能
実際にロボット介護機器を使用する(される)高齢者に多く観られる円背姿勢を表現するための、胸椎(T7相当)と腰椎(L4相当)での屈曲、並びに固定が可能な唯一のダミー。
全関節部位がダイヤル式であり、組合せ位置を表等で管理すれば、同じ姿勢を何度でも再現することが可能。
Ⅱ, 各部位重量は人体の重量比を再現
より人体に則した重量比、重心位置等を再現することで、静止時の安定性試験に限らず、動作中の安定性を含む、荷重を必要要件とする試験全般や、機器に求める支持基底面や使用する人体との位置関係の検証等、様々な試験に使用可能。
Ⅲ, 自立可能
上記ⅱにより、複雑な姿勢であっても人体と同様に自立することができる。
※購入希望、試験での使用(レンタル)希望については、下記からご連絡ください。